本日の株式会社gene様主催セミナーでは、膝OAを中心として膝関節疾患の治療についてお話します。
  
 
関節疾患治療の困難さは、
1)保存療法の効果が得られない不安定性が強い場合、
2)保存療法の効果が得られない組織損傷
3)治療技術の不足により解決できない拘縮とマルアライメント、筋の滑走不全
の3つに集約されます。筋機能低下は、それ自体の滑走性が得られることでほぼ解決できます。3)については我々の治療技術に依存します。
 
 
膝OAの場合、関節周囲の筋間や筋と神経の癒着を解決できれば、ほぼ正常な回旋アライメントが得られます。この時点で伸展制限、屈曲制限が多少残ったとしても、一時的に症状をほぼ消失させることができます。
  
 
問題はここから先。完全伸展、正座までを含めた完全屈曲可動域が得られないと100点満点の可動域治療とは言えません。そのうえで、関節包に触れているすべての組織を滑走させることが必要になります。膝蓋上嚢や膝窩部、膝蓋下脂肪体周囲のような到達困難な部位の癒着をどこまで解決できるかが治療の成否を決めます。

今回アップデートしたセミナー資料では、膝蓋下脂肪体深部の横靭帯との間のリリースや、膝蓋上嚢と中間広筋との間のリリースまで含めました。これにより拘縮とは言えないレベルの膝の機能低下はほぼ解決できます。かなり動画のクォリティーは上がったと自負しています。
  
  
しかし、膝蓋上嚢の大腿骨側、脛骨神経と膝後面の関節包とのリリースなどは含めていません。これもあえて言うなら中級レベル。そういう意味で、自分自身がまだ中級レベル。

 
 
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