股関節OA vs 大腰筋痛
 
 
股関節痛で整形外科を受診するとOAによる手術を勧められたり、運動制限をきつく言われたり、またリハビリ施設では不自然なあるき方を指導されるなど、いろいろな指導を受けて混乱されている様子。それでも、すべてを実施しようと真面目に取り組んでおられました。
  
  
いろいろ探ってみたところ、疼痛は以下の4つ。
1)大腰筋内側縁で恥骨筋、短内転筋と癒着
2)腸骨関節包筋の深層の癒着
3)大腿直筋反回頭と関節包との癒着
4)小殿筋前・近位部の深層の癒着
この中で主訴と完全に一致したのは1)で、それ以外は可動域が広がった結果二次的に確認された痛みでした。
  
  
大腰筋内側は骨頭内側から臼蓋の下部(尾側)にまで沈み込んでおり、その遠位部では小転子の前で恥骨筋と、小転子の後ろで短内転筋と癒着していました。股関節開排位で大腰筋内側縁が強く緊張し、それを周囲の筋からリリースしようとしたときに主訴が再現できて問題点を突き止めることができました。
 
  
問題は、これまで指導されたことをどう修正するのか? 痛みが改善した後から客観的な状態を整理すると、
・軽度OA(Grade 1)
・屈曲内転制限(外転を許せば屈曲140°、許さなければ120°) 
のみとなっています。
   
  
これにより、
・歩行:制限なし
・しゃがみ込み:制限なし
・ストレッチ:制限なし
・水中運動:制限なし
・筋力強化:制限なし
・挫滅マッサージXXXXXX
としました。
 
  
OAだと思っているといろいろと制限すべき点もありますが、治療後の時点では何も制限する必要はないと判断しました。手術に向けた不安もあったようですが、現時点ではまったく考える必要がないと思います。挫滅マッサージは当然禁止としました。

 
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