妊娠後期の仙腸関節痛
  
  
妊娠後期に胎児の成長とともに骨盤は弛んでくると思われがちですが、実際には胎児が下がってくる出産直前まではほとんど弛みません。したがって、この時期の仙腸関節痛は非妊娠者の通常の仙腸関節痛とほぼ同じと考えて治療を進めることができます。

 
疼痛部位は右PSIS付近(One finger test +)
前屈、後屈、寝返り、右脚荷重で鋭痛

アライメントは、
 PSIS間距離11cm
 右寛骨後傾、左前傾
 仙骨左傾斜(尾骨は右方向に偏位)
ということで、左鼠径部と右臀部のリリースによりアライメントはほぼ対称となり、PSIS間距離も10cm程度にまで改善。
 

この時点で疼痛は大きく改善したが、もう少しPSIS周囲の痛みを探るため触診を実施。疼痛部位は中殿皮神経と長後仙腸靱帯であることを特定したので、これらを徒手的にリリース。痛みはほぼ0に改善しました。
  
  
非妊娠者の治療と異なる点は、腹臥位での治療ができないため、側臥位となること、またリアライン・コアを使用しにくいこと等が挙げられます。これらを除けば、ほぼ問題なく通常の骨盤リアラインの治療を行うことができます。

最後に帰宅後の本人のコメント:
「寝返りの痛みがなくなり、本当にびっくりです!」

 
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