慢性化した関節疾患を諦めない
 
 
足首のねんざなど関節疾患は、最初は軽症であっても、しばしば頑固な可動域制限(拘縮)、慢性化した痛み、筋力低下などの機能低下、そして不安定性などが混在した慢性化した状態に陥ります。医療機関でも特効薬は示されず、それらの症状と付き合いながら競技生活を続けざるを得なくなります。その結果、パフォーマンスが低下していくと、徐々に「引退」の2文字が思い浮かぶようになってしまいます。
  
  
私の現在の治療やセミナー等での講習内容において、このような慢性化した関節疾患をしっかりと治すこと、またそれを予防することを常に意識せざるを得ない状況にあります。いろいろなトレーナーの皆さんから紹介されるアスリートは、殆どが慢性化した関節疾患に苦しんでいるからです。
   
 
関節疾患を引退理由にはさせないように、という願いを持って治療に取り組んでいます。特に軟骨がどう仕様もない状態になっている場合を除けば、「何とかできる」と信じて治療を進めます。我々が諦めれば、それで解決の道は閉ざされてしまうためです。
  
  
慢性化した関節疾患を治療するとき、
・確実に可動域制限を完全に解決すること
・可動域制限とともに、関節のかみ合わせが崩れた状態(かみ合わせが悪い)を完全に解決すること 
・これら二つの原因となっている筋肉や腱などの癒着を完全に解決すること。 
を徹底的に追求してきました。これらは運動療法では解決できないことも十分すぎるほど経験してきました。このため、運動療法以外の方法として、組織間リリースを発展させざるを得なかったという経緯があります。
 
 
関節疾患をこじれさせないこと、また一旦慢性化しても必ず解決策が有ること、を講習会等ではお伝えしたいと思っています。現場で選手のケアに当たるトレーナーや医療機関初期治療に関わる理学療法士の皆さんには、絶対に諦めんない治療を知っていただき、それを実践していただけるように環境整備を進めたいと思っています。
 
 
環境整備の一つは、治療法を学ぶ場所の提供だと考えています。私が主催しているCSPT(クリニカルスポーツ理学療法セミナー)やISR(組織間リリースセミナー)では知識と技術をお伝えしていますが、その背後にあるフィロソフィーもぜひ感じ取っていただければと思います。

 
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