セミナー受講の価値を10倍に!
 
 
台風の影響が心配される中、約100名がCSPTに参加してくださいました。腰痛・骨盤痛の治療において、理想的な脊椎運動を作るための骨盤と胸郭のリアラインと、その治療が終わったあとに残る結果因子の治療法を行います。過去2回(骨盤、胸郭)において実技を含めて治療法を経験したので、今回はパートナーのアライメントと運動学的な異常に対して効率的に治療を進めました。
 
 
さて、今日はセミナーの内容についてではなく、セミナーを受講した結果何が得られるのか、またそのセミナー受講の価値を10倍に拡大させる方法、つまり1万円の受講料を払ったセミナーが、10万円の勝ちがあったと思えるようにする方法について書いてみたいと思います。
 
  
以下は、私が20代のころからセミナーを受講するときに心がけていたことです。セミナー受講の価値は、受講中にどれだけのことを理解するかとともに、セミナー受講の翌日からの過ごし方次第でどうにでもなります。受講中の心構えとして、

① 講師の治療理論(すなわち総論)を確実に理解します。このとき、盲目的にではなく、批判的に理解することが重要です。

② 各論を各論として覚えるのではなく、総論と照合して総論と各論に矛盾がないことを確認しながら理解します。総論と矛盾がなければ、各論は一旦忘れても問題ありません。総論どおりに治療を進める上でどのような各論(治療技術)が必要なのかを理解できれば十分です。
  
③ 受講者として、それまで積み上げてきた治療についての考え方の枠組みからはみ出すもののみをメモします。つまり、聞いていて自分の考えていることと異なる部分、違和感のある部分、全く初めて聞く考え方にこそがその講師のセミナーの価値ということになります。
 
 
の3つを重視してきました。つまり各論を追いかけ回すように学ぶのではなく、講師の総論をより深く理解することに徹します。1日のセミナーを受けてメモは10行以内で十分。強いインパクトのある新しい総論的知識のみをメモします。そして、セミナーが終了するまでに、講師の治療総論を100%理解します。
 
 
さらに重要なのは、その翌日の過ごし方になります。まず、前日に学んだ総論を復習し、その総論どおりに治療を行うことを強く決意します。そして、1日、それを徹底します。各論は真似してもそう簡単に実行できるものではありませんが、総論は実施できます。そしてその後もセミナーのテーマであった疾患の治療を常に総論に従って進め、それを少なくとも30症例経験しましょう。
 
 
30症例くらい経験すると、総論どおりに治療が進まない場合に、その原因が技術の未熟さであることが鮮明に理解することができます。そして、そこからが技術研修の始まりになります。一つの総論に従った治療を30症例経験し、その上で技術の習得が不可欠であることを強く理解し、それからその技術を習得できるようにあらゆる努力を積んで行きましょう。
  
  
実用的に使えるレベルの技術を習得までの道のりは数ヶ月か、もしかしたら数年間かもしれません。私は、一つの治療理論を習得するには少なくとも3年間取り組む必要があると思っています。それにより、1日のセミナーの価値は数十倍に拡大します。

 
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