リアライン ・・・ からだのゆがみを科学する
 

2018年8月3日 産後6日目の周産期ケア

産後6日目の周産期ケア
  

無事生まれました!

 
そして6日目、予定日よりも早く、小さく生まれたおかげか、産前の骨盤ケアの効果もあってか、この時点で症状は軽微でした。
  
  
骨盤痛はごく軽度。骨盤後面の開き具合を示すPSIS間距離は産前とほぼ同程度で、極端な不安定性の増強は認められません。前屈からの起き上がり動作中や椅子坐位からの歩きはじめに少し痛みが生じる程度。上背部に少し痛みがありますが、生活には大きな影響はありません。下部腹横筋のコントロール想定通り不良。長女(10kg)の抱っこは困難。
  
  
産前に股関節周囲の癒着を徹底的にリリースしておいたので、歩隔を狭くして歩くことができます。歩行中の股関節伸展は少し不足気味ですが、可動域としては制限なし。
 
 
以上より、産後6日のケアのテーマを以下のように設定しました。
① 骨盤を固定した状態での股関節の独立した運動の獲得(荷重伝達障害の解消)
② 仙腸関節の良肢位における腹横筋コントロール
③ 胸郭前面の上下方向への伸張性獲得(肋間の拡大)と姿勢改善
④ 上背部の疼痛の解消(肩甲背神経リリース)
  
    
そのうち、①と②についてはリアライン・コアSIにまかせておけば大丈夫。わずかに右股関節内転の僅かな制限も徐々に解消され、下部腹横筋のコントロールもすぐに意識化され、コツを習得しました。動画を見てわかるように、足音を立てながらの足踏みは「荷重伝達障害」をまったく感じさせません。
 
 
③はリアライン・コアのみで今回は手作業なし、④については手作業で解決しました。
  
 
 
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2018年8月1日 臨月の骨盤ケアのゴールは「安心」と「快適」

臨月の骨盤ケアのゴールは「安心」と「快適」
 
 
周産期の骨盤の弛みについての研究はほとんどなく、弛んだ結果骨盤のアライメントはどのように変化するのかについての研究は見当たりません。妊娠後期にMRIなどの画像検査を行いにくいという点からも実施が容易ではないテーマであるのですが、少なくとも産後の骨盤の変化は縦断的に追いかけられると考え、そのような研究をスタートしつつあります。
 
 
さて、触診と治療経験に基づくと、出産前の仙腸関節痛の原因はそれほど厄介なメカニズムではないと考えています。端的にいうと、非妊娠者に生じる仙腸関節痛と同様のメカニズムによって起こり、同様の治療によって症状を軽快させることができます。
 
 
特徴的なアライメントパターンとして、寛骨内旋によるPSIS間の離開、または寛骨下方回旋によるPSISの離開のいずれかに集約されます。寛骨前後傾は胎児からの骨盤拡張方向の力により改善され、対称性は良好である例が多いと感じています。
 
 
寛骨内旋に対しては縫工筋や鼠径靱帯周囲の軟部組織のリリースによって改善が見込めます。寛骨下方回旋に対しては、関節包と小殿筋など外転筋の癒着をリリースすことで改善に向かいます。PSIS間距離を短縮させるようなアライメントに対する治療を行うことで症状は半減します。
 

その上で、中殿皮神経、上殿皮神経、長後仙腸靭帯、梨状筋付近などの結果因子に対する対症療法を行うことで、寝返り時の痛みなど主訴はほぼ解消されます。
 
 
このような治療が胎児にどのような影響を及ぼすのかについては十分分かっていません。組織間リリースによる対症療法は、薬剤を使わないという点で副作用の心配はありません。PSIS離開を軽減させるようなアライメントに対する治療は、胎児の環境に何らかの影響を及ぼす可能性はあります。
 
 
そのことを踏まえ、上記の治療は母体が「快適」であることを常に意識します。快適さの基準は痛みだけでなく、息苦しさや椅子坐位や背臥位の姿勢保持の快適さを含めて考えていきます。そのため骨盤のみの治療で終えるのではなく、少しでも腹腔容積を広げ、胸郭可動性を改善するような治療も同時に行います。その結果、日常生活の痛みの軽減、睡眠障害またはその原因の解消、そして「安心」と「快適」を確保します。
 
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2018年7月29日 セミナー受講の価値を10倍に!

セミナー受講の価値を10倍に!
 
 
台風の影響が心配される中、約100名がCSPTに参加してくださいました。腰痛・骨盤痛の治療において、理想的な脊椎運動を作るための骨盤と胸郭のリアラインと、その治療が終わったあとに残る結果因子の治療法を行います。過去2回(骨盤、胸郭)において実技を含めて治療法を経験したので、今回はパートナーのアライメントと運動学的な異常に対して効率的に治療を進めました。
 
 
さて、今日はセミナーの内容についてではなく、セミナーを受講した結果何が得られるのか、またそのセミナー受講の価値を10倍に拡大させる方法、つまり1万円の受講料を払ったセミナーが、10万円の勝ちがあったと思えるようにする方法について書いてみたいと思います。
 
  
以下は、私が20代のころからセミナーを受講するときに心がけていたことです。セミナー受講の価値は、受講中にどれだけのことを理解するかとともに、セミナー受講の翌日からの過ごし方次第でどうにでもなります。受講中の心構えとして、

① 講師の治療理論(すなわち総論)を確実に理解します。このとき、盲目的にではなく、批判的に理解することが重要です。

② 各論を各論として覚えるのではなく、総論と照合して総論と各論に矛盾がないことを確認しながら理解します。総論と矛盾がなければ、各論は一旦忘れても問題ありません。総論どおりに治療を進める上でどのような各論(治療技術)が必要なのかを理解できれば十分です。
  
③ 受講者として、それまで積み上げてきた治療についての考え方の枠組みからはみ出すもののみをメモします。つまり、聞いていて自分の考えていることと異なる部分、違和感のある部分、全く初めて聞く考え方にこそがその講師のセミナーの価値ということになります。
 
 
の3つを重視してきました。つまり各論を追いかけ回すように学ぶのではなく、講師の総論をより深く理解することに徹します。1日のセミナーを受けてメモは10行以内で十分。強いインパクトのある新しい総論的知識のみをメモします。そして、セミナーが終了するまでに、講師の治療総論を100%理解します。
 
 
さらに重要なのは、その翌日の過ごし方になります。まず、前日に学んだ総論を復習し、その総論どおりに治療を行うことを強く決意します。そして、1日、それを徹底します。各論は真似してもそう簡単に実行できるものではありませんが、総論は実施できます。そしてその後もセミナーのテーマであった疾患の治療を常に総論に従って進め、それを少なくとも30症例経験しましょう。
 
 
30症例くらい経験すると、総論どおりに治療が進まない場合に、その原因が技術の未熟さであることが鮮明に理解することができます。そして、そこからが技術研修の始まりになります。一つの総論に従った治療を30症例経験し、その上で技術の習得が不可欠であることを強く理解し、それからその技術を習得できるようにあらゆる努力を積んで行きましょう。
  
  
実用的に使えるレベルの技術を習得までの道のりは数ヶ月か、もしかしたら数年間かもしれません。私は、一つの治療理論を習得するには少なくとも3年間取り組む必要があると思っています。それにより、1日のセミナーの価値は数十倍に拡大します。

 
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2018年7月27日 ハードルのリード脚

ハードルのリード脚における坐骨神経痛、近位ハムストリング症候群、ハムストリングス筋力低下、可動域制限
  
  
想像するだけで痛そうですが、ハードル選手のリード脚に坐骨神経痛が起こると、ハードルを超えるたびに痛みが走ります。さらに体幹前傾姿勢を保てなくなり、上下動の大きい、見苦しいハードリンクが習慣化してしまいます。
 
 
坐骨神経周囲の肉離れとは異なる痛みの経過、治療に対する反応の乏しさを含めて、このままでは競技生活に影響しそうということで指導者から選手を託されました。
 
  
症状としては坐骨結節を中心に、仙結節靱帯、坐骨神経、大腿二頭筋長頭、半膜様筋、半腱様筋、大内転筋などの組織間に癒着とリリース時痛がありました。これらをリリースすることでその場での症状は消失しました。
  
  
さて、これらの症状が起こってきた原因を探っていくと、①繰り返しの殿部の打撲(以前の走り幅跳びの影響?)、②ボールなどを浸かった挫滅マッサージの影響、の2つについて考えざるを得ませんでした。
 
 
①は競技特性上の不可抗力もありますが、走り幅跳びの着地時の尻もちの繰り返しは、長期間を経て大殿筋停止部付近、坐骨結節付近の癒着を引き起こす可能性があります。これは股関節屈曲やSLRの可動域制限(またはストレッチ時の抵抗感)として徐々に現れてきます。
 
 
②は徐々に失われた柔軟性を改善するために選手が行ってきたものですが、その結果として上記の治療を妨げるような頑固な癒着を作り上げていました。少しの可動域制限に対して、どのような方法で解決を試みるかによってその後の運命は大きく変化することになります。

 
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2018年7月27日 足関節脱臼骨折後の拘縮

足関節脱臼骨折後の拘縮
 
 
先日の投稿以降、拘縮治療においてアキレス腱深部の脛骨神経の存在を強く意識するようになりました。そして脱臼骨折後の背屈制限に対して、後脛骨筋、長趾屈筋の次に長母趾屈筋ではなく脛骨神経と取り組むようになりました。それまでは直接長母趾屈筋に手を出していたこともありました。
 
  
脛骨神経が長趾屈筋と長母趾屈筋に挟まれ、さらにアキレス腱に抑え込まれているので、容易に周囲と癒着するように思われます。最初にアキレス腱/ヒラメ筋複合体を長母趾屈筋や長趾屈筋からリリースして側方への可動性を確保し、それからアキレス腱と脛骨神経の間のリリースを行います。
 
 
その後、脛骨神経と長母趾屈筋や長趾屈筋からリリースし、また関節包からリリースして正常な可動性を取り戻していきます。

脱臼骨折の場合、腓骨骨折に伴う腓骨筋と長母趾屈筋の頑固な癒着が必発するので、その解決には骨間膜も含めたリリースの完成度を高めなければなりません。これまでは腓骨筋側からのリリースのみでしたが、脛骨神経を動かしてみると、脛骨神経側から長母趾屈筋の深層にて骨間膜にまで到達できるようになりました。
  
 
なかなか大変な作業ですが、絶対に100点満点の可動域を目指します。この内容はCSPT足関節編でも実技で行いたいと思います。

 
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2018年7月26日 慢性化した関節疾患を諦めない

慢性化した関節疾患を諦めない
 
 
足首のねんざなど関節疾患は、最初は軽症であっても、しばしば頑固な可動域制限(拘縮)、慢性化した痛み、筋力低下などの機能低下、そして不安定性などが混在した慢性化した状態に陥ります。医療機関でも特効薬は示されず、それらの症状と付き合いながら競技生活を続けざるを得なくなります。その結果、パフォーマンスが低下していくと、徐々に「引退」の2文字が思い浮かぶようになってしまいます。
  
  
私の現在の治療やセミナー等での講習内容において、このような慢性化した関節疾患をしっかりと治すこと、またそれを予防することを常に意識せざるを得ない状況にあります。いろいろなトレーナーの皆さんから紹介されるアスリートは、殆どが慢性化した関節疾患に苦しんでいるからです。
   
 
関節疾患を引退理由にはさせないように、という願いを持って治療に取り組んでいます。特に軟骨がどう仕様もない状態になっている場合を除けば、「何とかできる」と信じて治療を進めます。我々が諦めれば、それで解決の道は閉ざされてしまうためです。
  
  
慢性化した関節疾患を治療するとき、
・確実に可動域制限を完全に解決すること
・可動域制限とともに、関節のかみ合わせが崩れた状態(かみ合わせが悪い)を完全に解決すること 
・これら二つの原因となっている筋肉や腱などの癒着を完全に解決すること。 
を徹底的に追求してきました。これらは運動療法では解決できないことも十分すぎるほど経験してきました。このため、運動療法以外の方法として、組織間リリースを発展させざるを得なかったという経緯があります。
 
 
関節疾患をこじれさせないこと、また一旦慢性化しても必ず解決策が有ること、を講習会等ではお伝えしたいと思っています。現場で選手のケアに当たるトレーナーや医療機関初期治療に関わる理学療法士の皆さんには、絶対に諦めんない治療を知っていただき、それを実践していただけるように環境整備を進めたいと思っています。
 
 
環境整備の一つは、治療法を学ぶ場所の提供だと考えています。私が主催しているCSPT(クリニカルスポーツ理学療法セミナー)やISR(組織間リリースセミナー)では知識と技術をお伝えしていますが、その背後にあるフィロソフィーもぜひ感じ取っていただければと思います。

 
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2018年7月23日 アキレス腱深部の痛み

■疼痛⑤:アキレス腱深部の痛み

これについては少し文献的な調査をしてみましたが、何も見つけられませんでした。症状と治療経過を少し詳しく説明します。
 
 
<症状>
・踵骨停止部の内側に術創あり。その深部の癒着があり、スクワット時の疼痛が出現。この部分のsuperficial fasciaのリリースにより疼痛は軽減。その後以下の症状が著明になった。
・スクワット時、下腿前傾に伴ってアキレス腱深部に痛みが出現。踵骨停止部から10cm程度近位まで。
・アキレス腱自体に圧痛、その他の異常所見なし。

<治療>
・内果の後方において、他動背屈中に関節包に対して長趾伸筋を前方に滑らせるようにリリース。これによりFDLの緊張は軽減。
・次にFHLと関節包の間をリリースしようとすると、FHLの可動性が乏しく、リリースできず。また脛骨神経を前方に引き出そうとしたが、アキレス腱との間においてKager's fatと一体化して引き出せず。
・外側からFHLの浅層をこするように近位から遠位に向けてリリースしようとしたところ、アキレス腱の直下に脛骨神経を触知。
・一旦、アキレス腱を内側に移動させるようにリリースした後、FHLから脛骨神経を内側に向けてリリース。FDLとFHLとの間のスペースの脛骨神経が移動することにより、アキレス腱の緊張が著しく軽減。
  
 
以上の後にスクワットを行うと痛みが消失していました。脛骨神経の外方偏位ということが起こりうるのかわかりませんが、術後の癒着や長期間の背屈制限に伴って起こった可能性もあります。当人のエコーやMRIを探してみたいと思いますが、このような経験のある方はぜひ教えてください。
 

 
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2018年7月22日 足関節の捻挫を繰り返し、2回の手術後の拘縮の症例

足関節の捻挫を繰り返し、2回の手術後の拘縮の症例
  
  
3回の治療で拘縮に関してはほぼ解決され、健側よりも広い背屈可動域を確保できました。その後練習にほぼフル参加できるようになっていますが、時々足関節周囲の痛みが強くなる状態The superficial peroneal nerveが続いていました。足首前面の骨の衝突による痛みはなく、体表に近いところばかりでした。一通り治療して、いろいろな発見がありましたので、整理してみたいと思います。
 
 
底屈位やカーフレイズでは痛みはなく、すべてスクワット時の痛みです。つまり足関節背屈位で増強するのが特徴でした。
 
 
■疼痛①:三角靱帯
 内くるぶしの前から前下方にかけての痛みがありました。これについては以前も書いたことがありますが、三角靭帯に入る伏在神経の後枝の癒着のリリースにより、痛みは解消されました。
posterior branch of saphenuos nerver
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3633186/
  
 
■疼痛②:前距腓靭帯
 捻挫を繰り返したとはいえ、前距腓靭帯周囲には腫れがなく、広い面積で触診をしても圧痛はありません。しかし、組織間リリースのように小さな点で外くるぶしの前方を探ると、神経特有の引っ掛かりと痛みが出現しました。浅腓骨神経の枝であるintermediate dorsal cutaneous nerveと捉え、これをリリースすると痛みが消失しました。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21287977
 
 
■疼痛③:腓骨の下1/3付近の痛み
 腓骨の前側に痛みがありました。腓骨をこするようにすると、浅腓骨神経の枝と思われる直径1mm以内の細い神経を発見。これを腓骨からリリースして症状は消失しました。
superficial peroneal nerve
http://www.oapublishinglondon.com/article/1272
 
 
■疼痛④:内くるぶしの後下方で長趾屈筋に沿った痛み(足根管症候群)
 屈筋支帯の深部において、長趾屈筋とほぼ走行をともにする神経を触知し、リリース時痛を確認しました。これをFDLからリリースすることにより、痛みは消失しました。
http://www.scielo.br/scielo.php…
http://www.scielo.br/scielo.php…
 
 
■疼痛⑤:アキレス腱深部の痛み
 アキレス腱自体には圧痛はなく、その奥を通る脛骨神経に圧痛が認められました。本来は長母趾屈筋と長趾屈筋との間にあるはずの脛骨神経がアキレス腱と長母趾屈筋との間に挟まれるような位置にありました。これを内側に向けてリリースし、上記の位置に移動させたところ痛みは消失。
http://www.usra.ca/…/specific-blo…/lower-limb/ankleblock.php
  
   
■疼痛⑥:前脛骨筋・長母趾伸筋の深層の痛み
 関節包に入る浅腓骨神経の関節枝と思われる神経をリリースし、疼痛は解消。背屈可動域も拡大し、健側よりも広い可動域となりました。
 
  
■疼痛⑦:踵部脂肪体内側の痛み
 脂肪体内側部に向かって下行するmedial calcaneal nerveのリリース時痛があり、これを後方から前方に向けてリリースして症状が消失。
https://www.podiatrytoday.com/keys-to-detecting-and-treatin…

このように、多数の神経由来の痛みが生じる原因は、単に捻挫による靭帯損傷によって起こることに加え、長年に渡るテーピングやアイシングの繰り返しによる圧迫の影響があると思われます。また、腫脹を伴わない慢性的な痛みの原因として、上記のような細い神経の影響がありうることを理解しておく必要があります。ハイドロリリースの良い適用ではありますが、組織間リリースでも十分対応できます。

 
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2018年7月20日 臨月の鼡径部の詰まり、違和感、拘縮、そして骨盤アライメント

臨月の鼡径部の詰まり、違和感、拘縮、そして骨盤アライメント
 
 
妊娠後期でもアスリートでも、あるいは一般の腰痛患者の治療においても、骨盤アライメントと股関節の拘縮は常に表裏一体の関係にあります。右鼡径部に拘縮があれば、同側の寛骨は前傾方向に引かれて骨盤は歪んだ状態になります。
 
 
仰向けで腰部に負担を感じるとき、もしかしたら片側の寛骨が前傾していることが原因かもしれません。例えば右寛骨が前傾すると、右寛骨の後部は上方に移動するので、仙骨が傾きます。その影響が腰の筋肉の緊張を高めるのです。そのような状態が疑われたら、手で左右の寛骨の前後傾を修正すると、その瞬間に腰の張りが軽減されることで確認できます。
 
  
こういう非対称的な骨盤の状態が把握できたら、どの筋肉が寛骨を前傾方向に引いているのかを丁寧に探っていきます。特に緊張の強い組織があれば、おそらくそれが原因でしょう。
 
 
この動画では、右の大腿直筋と腸骨筋との間で分岐した大腿神経を触知しています。最初に大腿神経を大腿骨頭上の関節包から剥がすようにして外側に向かってリリースします。そうすると、内側の腸骨関節包筋の外側縁が触知されるので、関節包をこするようにしてこの筋を内側に向けてリリースします。
 
 
この妊婦さんの場合は、上記によって寛骨が左右対称となり、背臥位での不快感が解消されました。

 
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